コンセプト

-Treform

3人の建築家のコラボレーション。
全く新しいかたちの集合住宅。

3人の建築家のコラボレーションによって生み出される、多様で豊かな集合住宅です。
Treformは、画一的な住戸プランを並べるのでもなく、かといって住戸規模のバリエーションをただ増やすのでもない、3人の建築家が考える個性豊かな3つの建築が集まって生み出す、全く新しいかたちの集合住宅です。
そこに生まれる多様性や豊かさは、魅力的な街が本来備えている多様性や豊かさにも通じるものです。

街並に寄与する集合住宅

Treformは、一つの巨大な建築とは異なり、一戸建ての住宅や小規模な集合住宅が建ち並ぶ周辺環境に対し、適切なスケール感を持っています。また一つ一つの個性を維持しながらも全体としての穏やかな統一感を持った建築群は、豊かな街並をつくる要素となり、周辺地域の価値をも高める存在となるでしょう。

様々なライフスタイルを受け入れる多彩な住戸

3人の建築家が提案する住戸は、実に多彩です。同じ面積の住戸であっても、全く異なる空間、全く異なる雰囲気を持った住戸が生み出されることになります。それは、単に面積や部屋数の違いで選択する従来の集合住宅とは異なり、住む人の様々なライフスタイルを受け止めることのできる集合住宅です。

Treform

- N棟

余分なものを削ぎ落としたシンプルでミニマルな建築

N棟は、余分なものを削ぎ落としたシンプルでミニマルな建築です。限りなくニュートラルな内部空間は、様々な居住者の、多様な幅を持つライフスタイルを許容します。
現代人の多様な生活の変化に対応する、ミニマルで包容力のある集合住宅を目指しています。

緩やかに分節されたワンルーム、
広い屋外テラスに面した最上階の住居。

1〜4階はワンルームの構成をしており、バスルーム・トイレ・洗濯機置場・冷蔵庫置場をひとつにまとめたコアボックスによって、空間と機能が緩やかに分節されます。全住戸にはバルコニーを設けており、ガラスの開口部を通して内部と連続させることで、限られた空間に奥行きをつくり出します。
5階は、全ての部屋が屋外テラスに面しており、どの部屋のどの場所からでも外部の光・風・緑を感じることができます。居住空間と同じ広さを持った屋外テラス空間は、内部と外部の一体的な利用を可能にすることでしょう。

大きなガラスの開口が、
外部と内部を一体とした居住空間をつくる。

大きなガラスの開口は外部の環境と内部空間を一体とした居住空間を提供します。また手摺にはフロストガラスを使用することで、光や風景を遮ることなく、緩やかに外部からのプライバシーを確保します。1階レベルには全面に植栽を植え、都心にありながらできる限り外部に連続した空間として利用出来るよう意図しています。

(小川晋一/小川晋一都市建築設計事務所)

N棟 N棟

- E棟

明るく開放的な「縁側」空間と
奥まったプライベートな空間がある居室。

E棟は、眺望と採光に恵まれた場所に位置しています。この環境を最大限に生かすよう、各住戸には明るく開放的な「縁側」空間が設けられています。そこは玄関から一続きになった空間でもあり、土間のような空間として使うこともできる場所です。

一方で各住戸にはもう一つ、「縁側」の内側に床の高さが一段高くなった、奥まった部屋があります。「縁側」との段差を利用して腰掛けとして利用したり、あるいは必要に応じて引き戸を閉じて、独立した部屋として使うこともできる場所です。

この開放的な「縁側」と、奥まった個室は、時には開け放して大きなワンルームとして一体的に利用したり、また時には仕切って各々別の部屋として使ったりと、生活のシーンに応じて多彩で豊かな使い方を発見していくことができると考えています。

(千葉学/千葉学建築計画事務所)

E棟 E棟

- W棟

多様で起伏に富んだ建物のかたち。

西棟は、コンクリート壁式構造による5階建ての建物で、北棟、東棟、西棟の三棟全体のエントランスロビーと管理人室を一階に併設しています。外観は、ただの四角いボリュームではなく、外壁が出っ張ったりへっこんだり、または切れ込みが入ったりと、多様で起伏に富んだ外観となっています。このことによって、より多くの住戸がテラスを持つことが可能となっています。
イレギュラーかつ立体的に変化してゆく外形は、斜線制限や日影などの外形規制をかわす役割を持ち、与えられた敷地条件内で最大限の容積を確保することができる、効率的な造形とも言うことができます。

二面、三面に窓がある、明るく光に満ちた、
風通しのよい室内空間

このような立体的外形によって、各住戸は異なる外形と間取りを持つことになります。
多くの住戸タイプが二面ないし三面外部に面する状態となります。室内側から考えると、南面だけでなく東面や西面などあちこちの面に、外気に直接面した窓をとることができるようになります。そのことによって、採光条件や通風条件が格段に向上し、明るく光に満ちた、風通しのよい室内空間が生まれます。

各住戸が異なるかたちの間取り。
多種多様な住戸バリエーション。

それぞれの住戸は一見いびつな形にみえますが、折れ曲がったり、二股に分かれたりする形に沿って水周りをまとめるなど、機能的に使えるように計画しました。中にはひとつの部屋のように使える広いバステラスをもつ部屋や、居室と同じくらい広いルーフテラスをもつ部屋などもあり、全体として、多種多様な住戸プランのバリエーションを提供しています。

(西沢立衛/西沢立衛建築設計事務所)

W棟 W棟

- 設計者

千葉 学 (ちば まなぶ)

千葉 学 (ちば まなぶ)

(経歴)

1960年東京都生まれ 1985年東京大学工学部建築学科卒業 1987年東京大学大学院工学系研究科建築学専攻修士課程修了 1987年株式会社日本設計入社 1993年ファクター エヌ アソシエイツ 共同主宰 1998年東京大学工学部建築学科安藤研究室 助手 2001年千葉学建築計画事務所設立 2009年スイス連邦工科大学(ETH)客員教授(~2010年) 現在東京大学大学院工学系研究科建築学専攻 准教授
日本女子大学家政学部住居学科 非常勤講師
早稲田大学 芸術学校 非常勤講師

(受賞/主な作品)

2002年TPO ReCoMendation 最優秀賞 [platform] 2002年東京住宅建築賞 [黒の家] 2005年第21回吉岡賞 [MESH] 2008年日本建築家協会賞 [日本盲導犬総合センター] 2009年2009日本建築学会賞(作品) [日本盲導犬総合センター]

他多数

日本盲導犬センター(2008)

platform (2006)

左から「日本盲導犬センター(2008)」「platform (2006)」

小川 晋一 (おがわ しんいち)

小川 晋一 (おがわ しんいち)

(経歴)

1955年山口県生まれ 1978年日本大学芸術学部卒業 1977年ワシントン州立大学建築学科交換留学 1984年文化庁派遣芸術家在外研修員(在ニューヨーク) 1984年ポール・ルドルフ事務所(ニューヨーク) 1985年アルキテクトニカ(ニューヨーク) 1986年小川晋一都市建築設計事務所設立 現在近畿大学工学部建築学科教授
日本大学芸術学部非常勤講師
英国エジンバラ芸術大学建築学科客員教授

(受賞/主な作品)

1990年第9回SDレビュー入選/朝倉賞 1992年商環境デザイン賞92/優秀賞 1996年CSデザイン賞/金賞 2004年DUPONコーリアンデザインコンペティション/最優秀賞 2007年INTERNATIONAL ARCHITECTURE AWARD受賞

他多数

HORIZON HOUSE (2005)

World of Calvin Klein / THE HOUSE (2007)

上から「HORIZON HOUSE (2005)」
「World of Calvin Klein / THE HOUSE (2007)」

西沢 立衛 (にしざわ りゅうえ)

西沢 立衛 (にしざわ りゅうえ)

(経歴)

1966年東京都生まれ 1988年横浜国立大学工学部卒業 1990年横浜国立大学大学院修士課程修了 1990年妹島和世建築設計事務所入所 1995年妹島和世と共にSANAA設立 1997年西沢立衛建築設計事務所設立 2001年〜横浜国立大学大学院助教授 現在横浜国立大学大学院(Y-GSA)教授

(受賞/主な作品)

1998年日本建築学会賞[国際情報科学芸術アカデミーマルチメディア工房]* 1999年第15回吉岡賞[ウィークエンドハウス] 2004年ベネツィアビエンナーレ第9回国際建築展 金獅子賞
[イタリア/金沢21世紀美術館]*
2006年日本建築学会賞[金沢21世紀美術館]* 2010年プリツカー賞*

*印は妹島和世と西沢立衛との共同設計

他多数

森山邸(2005)

豊島美術館 (2010)

左から「森山邸(2005)」「豊島美術館 (2010)」